50歳前後で肩が数か月前から段々動かなくなり、服を着たり脱いだりするのも痛くて一苦労します。反対の肩にも最近痛みが出てきました。良くなりますか?
A:五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の周りの筋肉や腱に起因する炎症や肩関節を包む関節包などの組織が癒着や炎症を起こす事で、痛みが出ます。これらの筋肉や腱などは肩が色々な方向に動けるように拮抗して動きます。つまり、筋肉の一つが縮んで動くと反対の筋肉は、伸びることによりスムーズに肩が動きます。しかし、この縮む筋肉と伸びる筋肉のどちらかに炎症があると動かすか元に戻すかが痛みで出来なくなります。この動きを補正しようと他の筋肉が補助をすると、その筋肉に負担がかかり炎症が出て段々肩が全く痛みで動かせなくなります。痛みのため体が歪み、反対の肩や腕に負担がかかり反対の肩も痛みで動かせなくなります。肩は肩甲骨と鎖骨が関節でつながり、鎖骨は胸の胸骨に関節でつながっています。これらの関節もこの作用で硬くなり動かなくなります。また、体の作用で肩を動かないように筋肉や靭帯にカルシウムが沈着し石灰化(骨のようになる)します。自然治癒には、半年から一年以上かかり、後遺症が残る事もあります。
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